AIビジネス創出ワークショップ開催レポート

#イベント

10月20日から11月23日までの期間で第3弾イベント「 AIビジネス創出ワークショップ」をナゴヤイノベーターズガレージにて開催しました。 

第3弾のAIビジネス創出ワークショップでは、中学生・高校生を対象にチームで地域や企業が抱える課題に対するソリューションを創出するプログラムを実施。 

単にビジネスアイディアを考えるだけでなく、AIやプログラミングを活用して、実践的な課題解決につながるプロダクト開発までを行いました。


【第1回 AI技術・課題解決に向けたインプットワーク 

企業が直面する課題やその解決事例について学ぶため、各企業の講師から直接AI活用の事例や課題解決方法を学びました。

また、OpenAI APIを使った試作やAIとの対話を通じて、AI技術の活用方法を学びながら、アプリケーションを作成しました。 

講師

株式会社LIGHTz ゼネラルマネージャー 佐藤 浩太郎氏

株式会社サウスラインテクノロジー CEO 南條 融氏

LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社 AI運営部部長 加藤 敏之氏

【第2回 アイデア創出ワークショップ】 

実際の課題やビジネスアイデアを形にする時に、どのような方向から考えれば良いのか、多方向からアイデアを形にする方法について、一般社団法人妄想からアイデアを共創する協会 理事 相内洋輔氏から学びました。

また、実際の企業の方に来ていただき、 企業が直面している課題をヒアリング、それを元にどのようなプロダクトであればその課題を解決できるのかをチームで考えました。

課題内容
共働き・子育て女性が抱える問題
まちのゴミ問題
AI店員を活用した店舗営業のエンタメ化
エンジニアの適性にマッチした案件の獲得

【第3回 アイデアブレスト・開発】 

第2回の午後に引き続き、各チーム毎に選択した企業課題に対するアイディアの議論を行いました。アイデア創出ワークショップで学んだ手法を活かし、チーム内でのアイディアを形にしていきました。

【チーム名・課題テーマ】

チーム名課題テーマ
abjエンジニアの適性にマッチした案件の獲得
ケンタッキーまちのゴミ問題
カモクリ共働き・子育て女性が抱える問題
豚豚AI店員を活用した店舗営業のエンタメ化
矢場t政権AI店員を活用した店舗営業のエンタメ化
チームからすまちのゴミ問題

【第4回〜第6回 開発・プレゼン資料作成】 

アイデアが固まり、アプリケーションのワイヤーフレームができたチームから実際の開発に着手しました。

また、アプリ開発作業と並行して「canva」というツールを活用してプレゼン資料作成を行いました。AIの活用としては、アイデアの壁打ちやコード生成、ChatGPT APIを利用し自身のプロジェクトにAIを導入するグループもあり、AIをうまく活用していたように思います。


【第7回 発表会】 

発表会では、それぞれのチームから自分たちが取り組んだ課題と、解決につながるサービスの発表を行なってもらいました。

発表会には課題提供の各社に加え、多くのご家族にもご参加いただき、総評や感想をいただきました。

最後にチーム内での振り返りを行った後、他チームのアプリを鑑賞する交流会を実施し、全7回のワークショップが終了いたしました。

約1ヶ月と短い期間でのワークショップでしたが、各チームともしっかりと課題解決につながるプロダクト開発に取り組み、アプリケーションとして形にすることができていました。 

ご参加いただけた皆様、誠にありがとうございました! 

以下、チーム紹介


【チーム名】Team ABJ
【サービス名】Aqcuire Ascend Accelerate
【課題内容】エンジニアの適性にマッチした案件の獲得

【サービス詳細】
エンジニアが自分に合った仕事を、質問や分析から見つけることができるWebアプリケーションを開発。個人情報、プログラミングスキル、使用言語等を入力することで、現在公開されている案件から最適なプロジェクトを選択し、提案してくれる。

【利用の流れ】
1.案件に必要なスキル、能力を調べる
2.質問形式で情報を作成する
3.情報を元に、最適な案件を複数表示させる
4.案件を選択し、詳細を閲覧することができる

【AI活用】コーディング/質問の内容(ChatGPT API)





【チーム名】チームケンタッキー
【サービス名】SUTETAINAB!E
【課題内容】まちのゴミ問題

【サービス詳細】
現在地から近くて行きやすいゴミ箱を地図から探し、捨てたいゴミとゴミ箱の種類を確認、マップでルート案内をしてくれるWebアプリケーションを開発。実際に自分の足で歩き、ゴミ箱がどこにあるのかを実地調査を行った。
また、ダークモードにも対応済み。

【利用の流れ】
1.Webサイトを開く
2.現在地から行きたいゴミ箱を選択する
3.ここに行くを選択すると現在地からゴミ箱までのルートが表示される

【AI活用】コーディング



【チーム名】カモクリ
【サービス名】病児保育可能者募集サイト
【課題内容】共働き・子育て女性が抱える問題

【サービス詳細】
共働きの親が抱える問題として、子ども関連の突発的な休みにフォーカス。
子どもが風邪などで学校を休んだ際に子どもを預けたい人と病児保育可能な保育士や看護師経験のある人とのマッチングアプリを開発。
データベースの保存先としてGoogleのFirebaseを利用した。
ダークモード対応済み。

【利用の流れ】
1.病児保育受入可能者が情報を入力する
2.子どもを預けたい人が情報を入力する
3.検索ボタンを入力すると、近隣の受け入れ可能者が表示される

【AI活用】コーディング



【チーム名】豚豚
【サービス名】矢場とん革命!!
【課題内容】AI店員を活用した店舗営業のエンタメ化

【サービス詳細】
従業員の負担を減らしたい、お客様に待ち時間も楽しんでもらいたいという思いから、待ち時間を有効活用できるサービスを複数開発。

【制作物】
1.あなたにおすすめのメニューを探せ
 ・質問に沿って食べたい量や内容を選択すると自分におすすめの料理などを紹介してくれるサービス

2.ブーちゃんと名古屋の魅力発見
 ・ChatGPT APIを利用し、自分の気分や行きたいジャンルを入力すると自動でおすすめのスポットを紹介してくれるサービス

3.とんかつ職人の挑戦
 ・待ち時間を有効活用するための、暇つぶしのミニゲームを作成。指定時間ちょうどでクリックすると高得点になり、美味しいとんかつが出来上がるゲーム。

4.お客様満足度調査フォーム
 ・アンケート結果を楽に管理するためにGoogleフォームを利用したアンケートを作成。

【AI活用】コーディング/ChatGPT APIの利用/画像生成



【チーム名】矢場t政権
【サービス名】ぶーちゃんGO
【課題内容】AI店員を活用した店舗営業のエンタメ化

【サービス詳細】
お客様の待ち時間を楽しいものにするために、各店舗に行くことでスタンプを集められるスタンプラリーアプリを開発。
スタンプのデザインやBGMなども制作した。アプリの中には矢場とんの歴史について知ることができる情報も掲載している。

【利用の流れ】
1.サイトにアクセスし、カメラを起動する
2.店舗に置いてあるQRコードを読み取ることでスタンプをゲットできる
3.必要枚数を集めると景品と交換できる

【AI活用】コーディング



【チーム名】チームからす
【サービス名】ごみトリ
【課題内容】まちのゴミ問題

【サービス詳細】
まちのゴミを減らすために、ゴミ拾いを楽しいものにしようというコンセプトから、ゲーム感覚で楽しくゴミ拾いができるようなサービスを開発。
ゴミを拾ったら写真を撮影し、投稿するとポイントが加算される。
そのポイントに合わせてカラスが成長していく育成アプリ。
またゴミ拾いのイベントページを作成し、みんなでゴミ拾いをする流れを作る。

【利用の流れ】
1.ゴミを拾ったらアプリを開き、写真を撮影し投稿する
2.ポイントが加算されポイントに合わせてカラスが成長していく
3.日時と場所を入力し、ゴミ拾いイベントを企画する

【AI活用】コーディング/画像生成